こんにちは、コンパスマムです。
今、家づくりで大人気の「ランドリールーム」。
でも検索すると、こんな後悔の声がたくさん出てきます。
- 湿気がこもる
- 動線が悪かった
- 広く作りすぎて無駄だった
私は仕事柄、年に80件近く完成したお家を見に行きます。
その経験から、ランドリールームの「ちょうどいい形」を本音で書いてみますね。
「広すぎて後悔」は、なぜ起きる?
よく聞く後悔がこれです。
「張り切って3畳作ったのに、実際はドラム式乾燥機がメイン。室内干しはほとんどしない。2畳ちょっとで十分だった……」
原因ははっきりしています。
「わが家の洗濯スタイル」を決める前に、広さを決めてしまうからです。
- 乾燥機派?
- 部屋干し派?
- 外干し併用?
これで必要な広さは、まったく変わります。
使わない1畳は、もったいないですよね。
その1畳をLDKやパントリーに回せたら……という話は、以前の記事でも書いたとおりです。
おすすめは「独立」より「兼用」
私が設計でよく提案するのは、独立した部屋ではなく脱衣室と兼ねる形です。
- 脱衣室+洗濯機+乾太くん(ガス乾燥機)
- 脱衣室+洗面台+洗濯機
ここにアイアンのランドリーパイプをプラス。
見た目もすっきり、干す場所も確保できます。
独立型は部屋がひとつ増えるぶん、コストもかさみます。兼用はお財布にもやさしい選択です。

広さの正解:「畳数」より「必要な寸法」で考える
余裕があるなら:洗面込みで2.5〜3畳
ポイントは「洗う→乾かす→畳む→しまう」がこの部屋で完結すること。
- 収納もここに確保
- 洗面台はカウンタータイプに
- 畳む・アイロンがけの作業台としても使える
ただ、正直に言うと「何畳」で決めるのは少し違うかな、とも思っています。
実際に必要なのは、横長で約2275mm×1500mmくらいの空間。
家の基本モジュール(規格寸法)からは外れますが、「必要な大きさ」で無駄なく作れば、そもそも「広すぎた」という後悔は起きないはずです。
そして広めに取るなら、私は大きめの窓を付けて明るくします。理由は次の見出しで。
コンパクトでも大丈夫:引き戸+家具を置ける壁
コンパクトにする場合のコツはこの2つ。
- ドアは引き戸にする
- ユニットバスと脱衣室の入り口の位置をよく考えて、家具を置ける壁を残す
これだけで、2畳ほどでも収納が置けて、ちゃんと家事が回ります。
「窓なしでいい」という人が増えているけど、ちょっと待って
最近は「ランドリールームに窓は不要」と考える人が増えてきました。
換気は機械でできる。壁が増えて収納も付けやすい。理屈は分かります。
でも、年80件近くお家を見てきて感じるのが。
自然光の入る窓は、あったほうがいい!
明るいLDKから、サニタリーに移動した瞬間、急に薄暗くなる家。
昼間でも電気が必要で、湿った感じと薄暗さで、ちょっと気分が下がります。
広くて家事スペースのある空間だと、何となくそこに長居することが想像できません。
そんな空間を何度も見てきました。
逆に、明るい洗面脱衣室はそれだけで清潔感があります。
「ここなら気持ちよく洗濯できそう」と思えるんです。
毎日使う場所だからこそ、この差は大きい。

ガラスは「型板」より「乳白」
目隠しには型板ガラスがよく使われますが、私なら断然、乳白ガラス。
金額的には型板ガラスより乳白ガラスが少し高くなります。
だけど、
- 型板より透けにくい
- 光をやわらかく拡散して、明るさもしっかり入る
こういう理由でおすすめです。
動線は「キッチンから一直線」
配置の理想は、キッチンからまっすぐランドリーに行けること。
理由はふたつあります。
ひとつは、家事のしやすさ。
料理しながら洗濯機を回す。様子を見に行く。この毎日の動きが最短距離になるだけで、ストレスはぐっと減ります。
もうひとつは、子どもが小さい時期の安心感。
キッチンにいながら、お風呂に入っている子どもの様子や声が聞こえる。
それだけで安心できますし、何かあったときにもすぐ対応できます。
水まわりをキッチンの近くにまとめることは、家事動線であると同時に「見守り動線」でもあるんです。
ちなみに、わが家の話
偉そうに書いてきましたが……
わが家(マンション)の洗面脱衣室は、配管や躯体の関係で動かせず、狭いままです。
狭すぎて外干し一択です。
だからこそ、もし一戸建てを建てるなら、私はこうします。
- 脱衣室とランドリーは一緒。でも洗面台だけは独立させる
- 2.5〜3畳にすべて集約して、キッチンから一直線
- そして乾太くんを付ける
洗面台を独立させたい理由は、切実です。
息子が洗面所を占領していると、お風呂に入りたい人が待ちぼうけになるから。うちで実際に起きている、あるあるです。
乾太くんはまだ使ったことがありません。
でも、子どもがスポーツを始めると、ユニフォームやジャージを毎日洗わないと間に合わない。あの乾燥力は絶対に欲しくなるはずです。
※乾太くんは「取付位置」がいつも気になるポイント。これはまた別の記事でじっくり書きますね。
まとめ
- 「広すぎて後悔」の原因は、洗濯スタイルを決める前に広さを決めること
- おすすめは独立型より脱衣室兼用+アイアンのランドリーパイプ
- 広さは畳数より「必要な寸法」で。余裕があれば洗面込みのスペースで広く確保して「洗う→畳む→しまう」を完結
- コンパクトなら引き戸+家具を置ける壁の確保
- 窓なしでいいという人が増えているけど、自然光はあったほうがいい。ガラスは乳白がおすすめ
- 動線はキッチンから一直線。家事動線であり「見守り動線」
ランドリールームは「流行っているから付ける」ではなく、「わが家の洗濯スタイルに合わせて作る」。
それが後悔しない、一番の近道です。
お家を計画中の方の参考になれば幸いです。

