広いLDK、なのに暮らしにくい?現場で感じる「もったいない間取り」5つ

間取り

こんにちは、コンパスマムです。

先に白状しておくと、私、住宅設計の仕事を20年近く続けていながら、かなりのズボラで片付けが大の苦手です。家族からもしょっちゅう怒られています。でも、だからこそ「頑張らなくても暮らしやすい間取り」への執念はすごいんです(笑)。

1本目の記事で「『やってよかった○選』はあなたに当てはまらないかも」なんて書いた私が、さっそく「5つ」と数えていますが、これは答えの押しつけではなく、あなたの暮らしに照らして考えるための材料。「ふむふむ、うちの場合はどうかな?」くらいの気持ちで、気楽に読んでもらえたらうれしいです。

LDKは広々、でも水回りと廊下は「いつも通り」

白いキッチンとダイニングテーブルのあるLDK

最近よく見かける、LDKにぐっと面積を割いた間取り。広々としたリビング、憧れますよね。私も大好きです。

ただ、図面をよーく見てみると、リビングは広いのに洗面室やキッチンまわりは標準サイズのまま、廊下幅もいつも通り……ということが結構あります。広さが一箇所に集中しているんですね。

朝の洗面室って、家族で取り合いになりませんか?キッチンは毎日何時間も立つ場所。そこにも少しゆとりを分けてあげて、家全体がちょっとずつゆったりしていると、暮らしの満足度はぐんと上がる気がします(あくまで私の個人的な好みですが……でも結構本気です)。

図面の「広い」と、家具を置いた後の「広い」は別もの

ソファとローテーブルを配置したリビング

広いLDKの図面に、テレビとソファを描き込んでみると——あれ?テレビとソファ、こんなに離れてる?実際にはこの距離で置かないですよね、というレイアウトになっていることがあります。

じゃあソファを現実的な位置まで寄せてみると、今度はダイニングとソファの間に「……ここ、何する場所?」という広〜い余白が誕生します。もったいない!

畳数だけで判断せず、実際に使う家具を置いた状態で「広さ」を見てみる。これだけで図面の見え方が変わりますよ。

収納は「量」より「場所」

「収納をたくさん作ったのに片付かない」、よく聞くお話です。そして片付け苦手代表の私が断言します。使う場所の近くに収納がないと、人は戻しません。少なくとも私は戻せません(笑)。

帰ってきてすぐ、上着とカバンの行き場があるか。掃除機をかける場所の近くに掃除機の家があるか。「どこで使う物を、どこにしまうか」から考えると、ズボラさんでも自然と片付く家に近づきます。

意外と忘れられがちな「ゴミ箱の居場所」

カウンターとスツールのあるキッチン

最近は家事動線を考えたプランが当たり前になってきました。いい時代です。でも、その中でも意外と抜けがちなのが……ゴミ箱の置き場所なんです。

キッチンは背面収納がぎっしり計画されていて、「あれ、ゴミ箱どこに置くの?」という図面、実は結構あります。洗面脱衣室も、ランドリーボックスの場所は考えられていても、ゴミ箱のスペースまでは計画されていなかったり。

洗面のゴミ箱は小さいもので足りることが多いので、なくても困らないおうちもあると思います。でもキッチンは、最低でも大きいゴミ箱ひとつ分の「指定席」を作っておきたいところ。できれば空き缶入れの分もあると、なお安心です。ゴミ箱って、暮らし始めた瞬間から毎日使うものですからね。

コンセントと窓は「家具を決めてから」

窓が多くて明るいLDK、素敵ですよね。でも壁が少なくて、ソファもテレビも棚も置き場所に困る——というのも現場あるあるです。コンセントも同じで、家具の配置が決まっていないと「使いたい場所にない!」が起こりがち。間取り→家具→窓・コンセントの順番で考えると、ぐっと暮らしやすくなります。

まとめ:広さは「総量」より「配分」

家の心地よさは、延床面積の大きさよりも、その広さをどこに配るかで決まる部分が大きい。これが20年間、たくさんの図面と完成現場、そして狭い我が家と向き合ってきた私の実感です。

間取りを見るときは「広いかどうか」より「わが家の暮らしのどこにゆとりがほしいか」。そんな目で眺めてみると、きっと図面がちょっと違って見えてきますよ。

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