SNSの「やってよかった○選」が、あなたの家には当てはまらないかもしれない理由

家づくりの考え方

はじめまして。二級建築士のコンパスマムです。記念すべき1本目の記事は、このブログの原点でもある「SNSと家づくりの付き合い方」について書いてみようと思います。

家づくりを考え始めると、インスタやピンタレストで毎晩のように写真を眺めてしまいますよね。「この壁紙の色、素敵」「このアイデア、わが家にも取り入れたい」——。今は家を建てる人がたくさんの知識を持てる、いい時代になったなと思います。設計の仕事をしていても、お客様の引き出しの多さに驚くことがよくあります。

「やってよかった5選」の落とし穴

ただ、ひとつだけ、心に留めておいてほしいことがあります。

それは、家は「そこに住む人」が主役だということ。

SNSで見かける「やってよかった5選」「絶対採用すべき設備」。読んで共感したとしても、それがあなたの家に当てはまるとは限りません。

なぜなら、その投稿の裏側には、投稿した人の暮らし方があるからです。こまめに掃除をする習慣、収納の上手さ、物を溜め込まないルール……。「便利でした!」の一言の手前に、その人が積み重ねている暮らしの土台があります。同じものを取り入れても、暮らし方が違えば結果も違ってくる。「あの人のやってよかった」は、「あなたのやってよかった」とは限らないんです。

写真映えと、住み心地は別もの

もうひとつ。写真で一見素敵に見えるものでも、家全体で見るとバランスが取れていないことがあります。

お気に入りをひとつずつ集めていったら、なんだか落ち着かない家になってしまった——そんなケースは実は少なくありません。写真は「切り取られた一部分」。実際の家は、部屋から部屋へのつながり、光の入り方、毎日の動線まで含めた「全体」で暮らすものです。

じゃあ、どうすればいいの?

SNSを見るのをやめる必要はまったくありません。私もよく見ています(笑)。

大事なのは、素敵な投稿に出会ったときに、一度立ち止まってこう考えてみることです。

  • これは「わが家の暮らし方」に合っている?
  • 自分はこの人と同じように使いこなせる?
  • 家全体で見たときに、なじむ?

「流行っているから」ではなく「わが家にとってどうか」。この視点さえ持っていれば、SNSは家づくりの心強い味方になってくれます。

このブログでは、そんな「自分の家の正解」を見つけるためのヒントを、設計の現場の経験と、4人家族のリアルな暮らしの両方から綴っていきます。どうぞよろしくお願いします。

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